マロりん日記-Marrorin Diary-

ブラウンのトイプードル、マロンの暮らしを不定期更新

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嵐のような4日間【4日め-中編】

術前検査の結果、障害になりうるような異常は見つからず、麻酔に問題無しということだった。
これで検査はできそうだ。

そして頭部を撮ったレントゲンには、真っ直ぐに通ったマロンの鼻の骨が写っていた。
「この写真を見る限り、腫瘍があるようには見えないんですよ」と先生。
腫瘍がある場合はモヤッと白く映ったり、骨に浸潤していれば鼻の軟骨の輪郭がぼやけたり、形が崩れて映るらしい。
少しホッとした私たちに先生は話を続ける。

「もしこの画像だけで診断するなら、様子を見ようという判断になるかもしれません。ただ、3日間も出血が止まらなかったのはやはり何かが起こっていると思われます」

少し安心した自分を戒める。
そうだ。
まだ安心するのは早い。
どう考えても異常な症状が出ているのだから。

「14歳ということだし、今日CTの検査ができる準備があるのだから、やはり調べたほうがいいと思います」

私たちもその覚悟で来たわけだし、異存はなかった。

すでに麻酔前の点滴を始めているとのことでマロンには会えなかったが、お願いしますと挨拶をして私たちは正午前に一旦病院を後にした。

2~3時間後に連絡するとのことだったので、私たちは味気なく感じながらも昼食をとり、気晴らしに近くのイオンモールに行くことにした。

店を見てまわるものの、頭に浮かぶのはマロンのことばかり。
今頃、どうしてるかな・・・電話がかかってきていないか、何度もスマホを確認してしまう。
そんな繰り返しなものだから、買い物もまったく楽しくなく結局スタバで腰を降ろして待つことにした。

座ってもなお落ち着かない気分でコーヒーをすすりながら、1時間ほどたった頃だろうか。
予定より少し遅れて待ちかねた電話が!さきほど話した担当の先生からだった。

マロンは無事に検査を終えて目を覚まし、すでに立ち上がっているとのこと。よかった!
あと残すは最大の心配ごとだ。
果たして電話口で聞いて良いものか一瞬迷ったが、勇気を出して聞いてみる。

結果は、どうでしたか。
そう尋ねた瞬間、胃がギュッと縮み上がった気がした。
覚悟は、できている。

固唾を飲んで返事を待つ私への、先生の言葉は思いがけないのものだった。

つづきます
次で終わります

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嵐のような4日間【4日め-前編】

早めに目覚ましをかけていたが、ベルが鳴る前に目が覚める。
やはり気になっているのだろう。

期待してマロンの鼻をぬぐうと、薄くピンクの色がついた。
まだ、完全には止まってない・・・ため息とともに始まった4日めの朝、検査の朝。

朝ごはんを欲しがるマロンに、心を鬼にして自分たちの支度をする。
ごめんね、今日はあげられないの。がんばってね。

高速に乗り、盛岡の大学病院へ向かう。
マロンはいつものように楽しいお出かけだと思っているのか、スヤスヤ眠っていた。

病院へ着いたのは9時半すこし前。
予想に反して(失礼)比較的新しい、きれいな建物だった。
後から知ったが、3年ほど前に新築し設備も新たにしたようだ。

岩手大学動物病院


問診票に記入し待っていると、予約時間を20分過ぎたころに診察室へ呼ばれる。
内科の内田先生とこれまでの経過や症状を話す。
やはり片方の鼻出血が何日も止まらないことに懸念を示されているようだった。

「こういう場合は腫瘍の可能性があります」

ああ、やっぱりそうですか。
血をぬぐうだけしかしてやれなかった3日間、ネットを調べまくって症状を照らし合わせ、消去法で残ったのはそれしかなかったから。
信じたくはなかったけれど。

まずは麻酔の術前検査から。
血液検査とレントゲン、エコーを撮るので1時間くらい待合室で待つように言われる。
マロンはヒーヒー鳴きながら抱かれてドアの奥へ消えていった。
病院大嫌いなのにごめんね。 心の中でマロンに謝る。

待合室で夫とふたりになり、さっきの先生の言葉を反芻する。
覚悟はあったものの、獣医師の口から『腫瘍の疑い』との言葉が出ると、あらためてショックだった。

鼻腔内腫瘍の予後は一般的に良くないらしい。
手術も難しく、治療は放射線か抗癌剤が主になり、どちらも犬には副作用で多大な負担がかかる。

いつのまにか、どちらからともなく私たちは治療方針の話をしていた。
まだ裁判も始まっていないのに、既に判決が決まってるような気分だった。

マロンも14歳。人間で言えば70を過ぎた老人だ。
大嫌いな病院でつらく苦しい治療を何回もさせても、たった数ヶ月の延命しか手に入らないとしたら、やらせる意味はあるのだろうか。
もちろんまだ若ければ違う判断もできるだろう。
だけど14歳のマロンにどこまで頑張らせればよいのだろう。
何より病気と闘うことの意味が理解できない彼が、それを幸せだと思うだろうか。
つらい思いをして長く生きるより、どう生きたか、が重要なのではないか。
少しでも長く一緒にいてほしい、そんな私たちのエゴでマロンを苦しませたくはない。

だが正論と願望は別のもの。
結論など出るわけもなく、ふたりとも言葉が続かずやがて黙ってしまった。

しばらくして診察室から呼ぶ声がした。
手をかけたドアは、なぜかさっきの何倍も重く感じた。

つづきます

嵐のような4日間【3日め】

まるでいつもと変わらない朝のように、寝起きのマロンがトイレに向かう。そしてトイレの手前で身体をブルブルッと震わせた。
息を飲んで見つめると、周囲にはまた赤いしみが点々と飛んでいた。

今朝も、鼻出血は止まっていなかったのだ。マロンのせいではないが、つい落胆してしまう。

ただ、やはり量は減ってきている気がする。飛び散る血の点々が減ったようだった。

鼻をぬぐうと初日は真っ赤だったコットンはピンク色になることも増えていて、たぶん出血より鼻汁が勝ってきているのだと思う。
でも、止まってはいないのだけど。

今日で出血は3日目に入っていた。

何故止まらないのだろう。
どこから出血しているのだろう。
マロンの鼻の中でいったい何が起きているのか。
マロンの顔を見つめても、いつもと変わらないかわいい鼻先。

この子の鼻の中に腫瘍があるとしたら・・・

そうなりたくはないし、診断がつくまではわからない。
ただ、最悪の事態も覚悟はしておかなければならないと思った。
そう、もし明日の検査で腫瘍と確定されるようなら。

マロンにとって、何が最良なのか。
何をしてあげられるのか、どこまで頑張らせるのか。
どこで・・・闘わせるのをやめるのか。
それは飼い主の私たちが決めなければならないこと。

そんなことを考えるのは早いのかもしれないけど、3日間止まらない出血を見続けたことで私たちはすっかり追い詰められていたと思う。

盛岡の大学病院で検査をすれぱ、そう、明日になればきっとハッキリするだろう。
マロンとのこれからの生活がどうなるのか、いつまで続けられるのかも。

正直、行きたいような行きたくないような、知りたいけど知りたくないという、何とも言えない気持ちだった。

マロンは22時から絶食絶飲なので、私たちも早めに休むことにする。
幸い体調は良さそうだった。鼻血が無ければ健康そのものだ。

明日の無事を父母、ピッピとあんこの遺影にお願いしてから、私たちは眠りについた。

嵐のような4日間【2日め】

もしかしたら夜のうちに出血は止まったかも、と思ったが、起きたマロンの鼻をぬぐうとまだ真っ赤だった。

昨夜使っていた毛布もあちこち赤いしみだらけで、一晩中出血は止まらなかったようだ。

ただ、昨日は左の鼻の穴の中に固まりかけた血液がびっしりとこびりついていたのだが、それがなくなりきれいな鼻になっている。
血液より鼻水の割合が増えてきたのだろうか。

血が止まってないことに落胆はしたが、元気と食欲があるのが救いだ。

マロンは鼻が気になるのか、起きているとしきりにクシャミをしたり、プンプンと鼻を鳴らす。
そのたびにまわりには血が飛び散るのだが、洗えないものは全部他の部屋に避難させたので、好きなようにやらせることにする。
マロンが悪いわけではないので叱ったり、やめさせたりはしたくない。

夜になっても血は止まらず出続けた。

どうも起きがけが一番真っ赤な血が出るようだ。寝ている間に鼻の中にたまった血と鼻汁が、起き上がるとドッと出てくるので鼻に血の玉がついているように見えてドキッとする。

それに今日は時々よろけたりすることがあった。貧血でも起こしているのだろうか?歯茎の色は悪くないのだが。

鼻の片側だけから少しずつ続く出血、それも何日も止まらないなんて・・・得体の知れない怖さを覚える。

それで調べれば調べるほど、最悪の病名が頭から離れなくなっていく。

鼻腔内腫瘍。

主に鼻血や顔の腫れで発見され、ほぼ悪性。
片側から少しずつ出血しなかなか止まらない等、鼻炎や外傷とは少し違う症状を示す。

歯からのことも多いようだが、マロンは歯槽膿漏ではない。
異物の混入、もありうるけれど・・・

止まらない出血をずっと見ているととても不安で、こういうときは思考がどうしても悪いほうへ向かってしまう。
年齢的にも腫瘍が出来てもおかしくないのだ。

とにかく出血が止まってほしい。
減ってはきているし、明日には止まることを祈ろう。
そう願いながら、2日めは終わっていった。

嵐のような4日間【1日め】

突然マロンが体調をくずし、我が家はパニックになりました。
泣いたり笑ったり、一時はお別れを覚悟したりもした嵐のような4日間でした。

でも結果は大丈夫でしたのでご心配なく・・・

でも、この嵐の4日間を忘れないよう記録として記しておこうと思います。
たぶん長くなります。

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(金曜日)
朝食を食べたマロンがブルブルッと身体を降った後、ラグに血の染みが点々とついているのを発見。
あわてて確認すると左の鼻から出血しており、ティッシュで拭うと赤い染みがついた。

その後も鼻血は止まらず、ブルブルするたびに血が飛び散り、クシャミすればまた飛び散り、寝ればブランケットに血の染みが・・・

急いでインターネットで調べる。
外傷(心当たりなし)
アレルギー性鼻炎(両側の穴から出るはず)
感染症(ドロッとしているはず)
血液の病気(血が固まらない等)
鼻の中の腫瘍(一番怖い)

とにかく犬の鼻血は危険な兆候だと書かれていた。

いてもたってもいられず、動物病院が開くのを待ってすぐに受診する。

血液検査で血小板の値は正常。
肝数値も凝血に差し障るほどではない。
あとは急性の鼻炎か、腫瘍なのか。

消炎剤の投薬やレントゲン検査
をしようか迷うが、高齢なので腫瘍が一番恐ろしい。
薬で様子を見ているうちに後手後手になったら・・・最悪の事態に備えるなら、いっそCTを撮って確定診断したほうが早いのではないか。
先生も、それならX線も麻酔下のほうがきちんと撮れる(口の中に板を差し込んで撮るほうが鼻腔内をきれいに撮れる)とのことだった。

もちろん麻酔のリスクはある。
でも幸いマロンはまだ元気だし体力もある。この先悪化したりして麻酔ができなくなる可能性も考えると、やるなら早いほうがいい。

先生もそれが一番近道だということで、すぐに岩手大学の動物病院に検査予約の手続きをしてもらうことにした。

診察の間も鼻血は止まらない。

連れて帰りたかったが、止血の点鼻薬と圧迫(素人だと窒息させる可能性があり難しいらしい)を繰り返して処置してもらうことにして預ける。
状況をお昼頃に電話するとのことだった。
一緒に血液の凝固検査も頼む。

家に戻るがじっとしていられず、掃除や血で汚れたブランケットを洗濯したりして過ごす。

11時過ぎ、電話が鳴った。病院からだった。
お昼頃って言ってたはずなのに・・・何かあったのだろうか。恐々電話に出る。

用件は3つ。

おそらく2週間ほどかかる、と言われていたCTの予約が、幸運にも3日後の月曜に取れたこと。

血液の凝固検査に使うキットを切らしていて、今は検査できないこと。

一時間ごとに止血処置をしたが鼻出血が止まらないこと。

マロンはずっとケージで鳴き続けており、興奮するとますます血が止まらないと思われ、それなら病院にいるより家で休ませたほうがいいのではということだった。

鼻血とはいえ鼻汁混じりの出血なので濃度は薄く、このくらいの出血ならたとえ3日後の検査日まで止まらなかったとしても貧血の心配はない(血液検査の数値も異常なし)。
だがボタボタ落ちるような大出血が起きたらすぐ来るようにとのこと。

岩手大学の病院に行くまでの止血剤を出してもらい、マロンを家に連れて帰った。

疲れたのだろう、帰ったらまもなくマロンはぐったり寝てしまった。
安静にして、早く出血が止まってほしい。


顔を乗せた場所には血の染みが点々と・・・

私たちの願いもむなしく、結局この日は出血が止まることはなく。
左の鼻の穴からだけ、少しずつ、少しずつ絶え間なく出続けた・・・。

不安に押しつぶされそうな、長い長い4日間が始まった。

つづきます。

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マロン ♂ 
2002年1月生まれ

夫婦と一匹暮らしです。
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